「檸檬」
「レモン」を「檸檬」と書くのだ ということも、
「檸檬」という 梶井基次郎の小説があるということも、
まっさんから教えてもらったことです。
そして、当時、 全然小説なんて読みもしなかったのに、
梶井の「檸檬」を読みました。
強烈に覚えているのは、
最後に 主人公が 寺町三条の果物屋さんで盗んだ檸檬を、
丸善に行って、ごちゃごちゃに積み上げた美術書の上にのせて、逃げた ということです。
絵の具のチューブから出したままのような色。
その美しい形。
ひんやり感。
どれも、梶井の美観にかなったようで、
とりわけ、病気のために 微熱のあった梶井は、
檸檬を手の中に持つのが好きだったようです。
数年前、骨董品なんかを観ようと出かけた時にたまたま通った
寺町三条の角の果物屋さん。
もしや と思って、引き返してみたら、
お店のウインドウの片隅に、梶井基次郎の記事が 小さく飾ってありました。
二階がパーラーになった、なんてことない昔ながらの果物やさんで、
中に入ると、なんてことない おじいさんが出てきました。
何でも、どういうわけか、修学旅行生がよく訪ねてくるのだと
不思議そうに おっしゃっていました。
急に涼しくなってきて、
なんだか、レモンイエローの絵の具のチューブから出したまんまのような
レモンをついつい思い出してしまいました。
ごちゃごちゃした色彩の上に単純なレモンイエローのレモンを
置いてみたくなった 梶井基次郎の気持ちが
ちょっとわかるような気がします。
そして、まっさんの 「檸檬」という歌に出てくる
「湯島聖堂」と「スクランブル交差点」に行きたくて、
親戚の家に泊めてもらって、一人旅をしたことを思い出しました。
湯島聖堂でお守りを買い、おみやげに持っていったら、
とても喜んでくれた いとこたちも、もう今は お母さんです。
もしも、今度 行く機会があったら、
聖橋から レモンを 遠くへ投げ上げて、
落ちた後の波紋の数を数えようと思います。
※ まっさん とは さだまさし のことです。
「檸檬」・・・アルバム「私花集〈アンソロジイ〉」より
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コメント
「レモン」の 自然が作り出した明るい幸せ色、檸檬色・・・
さまざまなロマンを作り出すのですね!
「丸善」が閉店になってしまったのが とてもとても残念。
高校生くらいのときから 好きなお店で何かと通い続けたのに・・・
丸善の閉店の日、 各階のレジの前に梶井基次郎の「檸檬」が積み上げられていました。そしてその横には「丸善」の記念スタンプが。
たくさんのお客さんが その本にスタンプを押して
買っていました。
まっさんの「檸檬」って歌は私は聞いたことがまだありません。いい歌なんでしょうネ。
投稿: Rosy | 2006年9月 2日 (土) 20:10
わたしも、丸善 好きでした。
狭くて、ごちゃごちゃしていて、それでいて、珍しい物に出会えるって感じで・・・
丸善閉店の時に行くべきでした。
記念スタンプ入りの梶井基次郎の「檸檬」欲しかったなぁ。
まっさんの「檸檬」は、いい歌です。
「私花集」(アンソロジイ)というアルバムに入っています。
わたしは、まっさんの 有名にならない曲や歌に とても惹かれる事が多いです。
LP版レコードでは、持っていたんですが・・・
投稿: noel | 2006年9月 3日 (日) 07:43
わたしもまっさんの「檸檬」は知りません。
でもレモンは本当にサマになる果物ですよね。
詩や小説に登場したり、挿絵に可愛く描かれたり、静物画のモチーフになったり・・・
スカッシュやカクテルに輪切りのレモン、フレンチやイタリアンの一皿には櫛形のレモン・・・
レモンティにレモンキャンディ・・・
どのレモンも好感度抜群です!
そしてレモン色大好きです!
投稿: akkochan | 2006年9月 3日 (日) 15:35
残念!今日梅田のCD屋さんに行って、まっさんの
アンソロジー購入しようと思ったのに、あったのは
最近のトーク版のCDのみ!
今度聴かせてくださいね。
私も色々彼のCD持っていて、探してみたけど、
なかったのです。ー0-
今日紀伊国屋にも行き、先日元TのMさんと電話で1時間以上話した時に彼女が勧めてくれた本買って来ました。
「84歳。英語、イギリスひとり旅」清川 妙著
もう読みましたか?
まだだったら、今度持参します。
Mさんとは美貌人繋がりで、Uさんも加わって
たまに食事に行ったり、連絡しあったりしています。
ラボTしていた頃はとても私が近寄れるような方ではなく、遠い人だったのに、たまたま同じ境遇になり、解け合っています。
偶然ではなく、必然の出逢いでした。
彼女に久々で出逢ったのも、T田Tのお通夜でした。
繋がりを感じます。
檸檬からほど遠い話しになってしまいましたね。
丸善の後はカラオケ屋さんになっていますね。
知ってましたか???
世の中日々変化していますね。
投稿: かっぱ | 2006年9月 3日 (日) 19:15
レモンって、すごーく単純な色と形が、ほぼ完璧だと思います。
そして、あのすっぱさが、また きりっとしたさわやかなレモンの印象を よりいっそう完璧にしているように思います。
akkochanの言うとおり、櫛形にしても、輪切りにしても、そのままでも、絵になりますね。
わたしが、見たことないのは、木になっている檸檬という果実。
今、一番育ててみたい木です。
投稿: noel | 2006年9月 3日 (日) 19:47
かっぱさん、「アンソロジー」は、わたしが一番はまっていた頃よく聴いていたアルバムです。
わたしも、CDは持ってなくて、何とかみつけるつもりです。
みつけたら、お知らせしますね。
「イギリスひとり旅」の本、読んだことないです。
たまたま、今日は、図書館で 福井ミカ「ラブ&キッス英国」イギリスは暮らしの達人 という本をみつけて借りました。
おもしろいかどうかは わかりませんが、暮らしの達人という サブタイトルに惹かれてしまいました。
丸善がカラオケ屋さんになったんですか・・・
時代は確実に変わっておりまする。
投稿: noel | 2006年9月 3日 (日) 19:54
レモン育ててみたいです♪
柚子の木を鉢植えで育てているので、同じだろうと思っていたら、温暖な気候でないと育たないともありました。
でも、寒さに強い品種があるそうです♪
HCでは苗が売られていたので、大丈夫なのかなぁ~
あまり大きくなるようだと困るので、まだ悩んでいます。
ちなみに、柚子の実今年は2個青い実がついています。(^^ゞ
投稿: orenge | 2006年9月 7日 (木) 02:53
わぁ、寒さに強いレモンの木 育ててみたいです。
柚もいいですね。
クリスマスに柚のマーマレードをもらったことがあり、すごーくおいしかったです。
「ゆず湯」もできるし、大きな木になれば、楽しみいっぱい~
たしか、orenngeさんのところ、パッションフルーツもあるんですよね!
やはり、食いしん坊のわたしは、その手の話しに食いつく、食いつく~
投稿: noel | 2006年9月 7日 (木) 19:47