かわせみのマルタン
ロジャンコフスキー え
いしいももこ・おおむらゆりこ やく
カストールおじさんの動物物語(全3冊)より
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・・・・青いいなびかりのようなものがひらめいたので、わたしは目をあげました。
そして、わたしはおどろきました。かわせみが、このとき、はじめてわたしの王国にはいりこんできたのでした。
空よりも青く、絹よりもつややかな、この小鳥が、どこからやってきたのか、いまでも、わたしにはわかりません。
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この話は、カワセミのマルタンが、美しい渓流をつりばにやってくるところから、やがて妻のマルチーヌを連れてきて、巣をつくり、子を産んでえさを運び、そしてマルタンが死に、追うようにマルチーヌが死に、そして また新しいカワセミがやってくる という物語です。
それ以上のストーリーはありません。
それなのに、まわりの自然や動物たちと、めぐる季節の中で、こんなに美しく描かれた本もないのでは と思うくらいです。
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「セイクス、セイクス!」
ある朝、マルタンが小川の土手によこたわっているのを見つけました。マルタンはもう動きません。
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2,3日して、わたしは、また、あのかなしい声をききました。
「セイクス、セイクス!」
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一羽が死ねば、あとの一羽は生きて行かれないというほど、かわせみたちの愛情は、深く強いのです。残った一羽は、ただひとりきりになり、とぶことも、たべることもしないで、とうとう、その心臓は、止まってしまうのです。
・・・
すると、とつぜん、フルルル、フルルル!
いなびかりのように、青いつばさの二羽の小鳥が、水とすれすれに、橋の下をくぐってとんでいって、枝の上にとまりました。
マルタンとマルチーヌの子供達が生まれ故郷にかえってきたのでしょうか?
・・・
きょうは、何もかもが、青く澄んでいます。
空も、水も。
そして、4つのつばさは、青空よりもこい青です。
そして、水は、歌いながら、流れていきます。






























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