ハンネリおじさん
秋の花がいっぱい咲き乱れる絵本を紹介します。
でも、とてもとても哀しいお話です。
主人公のうさぎのこどもミトは、冬支度の始まる前に、耳と足がかたっぽしかなく、目が見えないおじいさんうさぎに、アカマンゾウの根っことコケモモを摘んで持っていきます。
いつもそういうおつかいをするのです。
今日は、行くと おじいさんがすっかり部屋を片づけて 旅の準備をしていました。
どこへ行くのか尋ねると、天の方を指さして、遠いところへ行くのだといいます。
ミトはおじいさんが遠いところへ旅だつ前に、どうして耳や足や目がそんなふうになったのか、ずーっと疑問に思っていたことを聞きました。
おじいさんは、昔 わなに片耳がひっかかった赤ちゃんうさぎを助けた時にそうなったのだといいました。
ミトは何としても、そのうさぎをさがして、おじいさんに「ありがとう」とお礼を言わせなくては・・と思います。
それで、そのうさぎをさがすことにしました。
きっと、そのうさぎは耳に傷跡が残っているに違いないと思い、うさぎにあうたびに耳をひっぱって、確かめました。
何匹確かめても、一匹もいません。
疲れて池のふちにすわって水を飲もうとした時、澄んだ水面に映った自分の耳のつけねに、赤い傷跡を発見したのです。
しばらく祈るように空を見上げていたら、その時、かすかに立った光の柱を見ました。
誰かがのぼっていくようでした。
ミトは激しく泣きながら、おじいさんの家にかけていくと、もう姿は見えません。
・・・・・
「ありがとう、ありがとう、ハンネリおじさん、あなたがたすけてくれたのは、ぼくだったのです。」
ミトはいつまでも泣き続けました。





























![: MOE (モエ) 2008年 04月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61qzSI-K8BL._SL75_.jpg)





最近のコメント