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2017年10月 9日 (月)

原田マハ 『楽園のカンヴァス』

今、夢中なのは、

原田マハさんの美術分野の本。

『モネのあしあと』も、

『ジヴェルニーの食卓』も良かったけれど、

今年読んだ本の中で、

一番感動した本です。

どんな本でも、

とっかかりにはきっかけというのがあります。

今回の場合、

岡山の大原美術館でした。

倉敷の美しい街並みにある、

小さな美術館ですが、

エルグレコの『受胎告知』を始め、

一つ一つのコレクションがどれも印象的でした。

何年か前に、

青春18切符で、日帰りで行ってきた美術館でした。

このお話の主人公 早川織絵は、

大原美術館で監視員をしています。

異国の血が入った高校生の娘と、

年老いた母親との3人暮らし。

かつてパリのソルボンヌ大学で、

アンリ・ルソーの研究をしていた事は隠していたけれど、

ニューヨークの近代美術館のチーフキュレーターから、

オリエを窓口にするなら、

アンリ・ルソーの『夢』の貸出の交渉をする、

といってきた。

かのピカソが守りたかったアンリ・ルソーとは、

どういう画家なのか。

『夢』とは、どういう絵なのか。

美術館をめぐる、

キュレーター、

研究者、

評論家、

コレクター、

監視員(セキュリティスタッフ)。

画家を知るには?

その作品を見るには?


永遠に生きる事とは?

今のポジションを捨ててもあり余るほどの、

胸躍る冒険って?

絵が生きているとは?

織絵が言った一言。

「この作品には、情熱がある。

画家の情熱のすべてが。

…ただそれだけです。」

心から、

アンリ・ルソーの『夢』がみたくなります。

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