薔薇
「しらゆき べにばら」
グリム童話
バーバラ・クーニー 絵
二人の姉妹が、王子様の兄弟と結婚する という シンデレラストーリーには違いないけれど、わたしが気になるのは、そのお母さんの事です。
貧しい未亡人です。
さびしい小さな家に住んでいます。
庭には、白いバラと紅いバラの木がありました。
娘たちは、そのバラに似ていたので、「しらゆき」と「べにばら」とよばれていました。
ふたりとも、よく働き、ひとりは活発、ひとりは気だてがやさしく お母さんのお手伝いをします。
ふたりは仲良しで、森のけものたちとも よくなじんでいます。
夏のあいだは、べにばらが、お母さんが起きる前に、台所を掃除し、お母さんのベッドのわきに、切ったばかりのバラの花束をいけ、
冬には、しらゆきが 毎朝 火をおこし、やかんをかけ、銅のやかんは、ぴかぴかに磨かれています。
*** とまあ、貧しくて、小さな家に住む未亡人ですが、何やらとても 平和で、幸せそうではありませんか?***
そこに、ある雪の日 クマが訪ねてきて、家の中に入れてあげます。
お母さんは、クマでも こわがったりせずに、やさしく受け入れるのです。
女の子たちは、すぐに慣れて、じゃれあったりして遊び、このくまは 毎日女の子たちが寝るまでの間、訪ねてくるようになったのです。
*** 冬の間、寒くて暗い夜、大きくて、子供達の相手をしてもらえるくまは、夫のいないお母さんにとっては、格好の用心棒とも思いませんか?
それに、母親が子供を寝せつけるのって、結構 大変ですからね~ ***
そうして、春がきて、クマは去っていきます。
それから、女の子たちは、森でこびとを助けるのですが、そのこびとは恩知らずですが、何度も登場して、何度も助けてあげるのです。
そこにクマが現れて、こびとをやっつけた時に、かけられた魔法がとけて、クマは王子様に戻る というお話なんですが。
そして、王子様はしらゆきと、王子様の弟はべにばらと結婚し、お母さんも城で一緒に暮らしました。 とさ。
わたしが気に入っているところは、次のところです。
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お母さんは家からバラの木をもってきて、お城の前にうえました。
バラの木は、毎年、とてもきれいな赤い花と白い花をつけました。

























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