今回、前日に降った雪のために、足元も悪く、
札所の最難所のひとつ ということで、
上まで登って、上醍醐寺に行くのはやめて、
下醍醐といわれる山の下側を巡ることにした。
秀吉が愛でたという醍醐の花見を彷彿とさせる沿道のノボリが、ひらひらとはためいていた。
前日は、ところによって、吹雪きつづけた というのに、
今日は、寒くても晴れやかな日だった。
しばらく進んでいくと、綺麗な水が流れていた。
上まで登ると、醍醐水というものに、ありつけるのだそうだけれど。

ここで見る水も、とても澄んでいて、よどみを流してくれそうだ。
弁天堂の前に太鼓橋がある。
そこから、大講堂を臨む。
しばらく行くと、上醍醐まで行かなくても、ご朱印をもらえる。
ご朱印をもらったら、下まで戻って、仏像棟で公開中の仏像を見る。
こちらは、いつもは非公開のところ、特別に公開されている。
撮影禁止なので、UPできないのが残念ですが、
ここの仏像は大日如来の丸いお顔をはじめ、どれも 端正なお顔だちで、
ついみとれてしまいます。
仏像棟から外に出ると、今か今かと春を待っているのが、見事な枝垂れ桜。
朝は、前日の雪が枝に残って、それはそれは 花が咲いたように綺麗だった とのこと。
向こうに見えるのが、霊宝館。
10万点余りの宝が収蔵されている霊宝館の外観は、大きな桐のご紋が一面に。
中には、屏風や、密教の曼荼羅、
不動明王、歴代の僧の肖像の掛け軸の前には、お供えが・・・
次は、三宝院へ、襖絵を見に。
入口から見える松が立派。
中に入ると、国宝となっている表書院に、
富士山や、夜の枝垂れ桜、紅葉に、秋草などの襖絵。襖絵。襖絵。・・・
そこから臨む庭は、桃山時代を代表する秀吉設計の庭園。
ふー。
下醍醐だけでも、まだまだ見るところはたくさんあります。
でも、今度は、気候のいい頃、是非上まで足を延ばして、上醍醐の醍醐味を感じたいものです。
沈みがちな今の時勢にあって、沿道にはためくノボリが、
花を待つ今の季節には、少し晴々しく、
大勢の人でにぎわう春を想像しながら、
ゆっくりと過ごした冬の1日でした。
早く春が来ないかな〜