冬のドイツ家族旅行

2016年1月12日 (火)

チュービンゲン

とうとう、

ドイツも最後の一日となりました。

ドイツ最後の夜は、

プリ子がレストランを予約してくれています。

19時からです。

それで、

シュツットガルトからREという電車で、

一時間ほどにある、

チュービンゲンに行くことにしました。

ここは、

ヘルマンヘッセがじっさいに働いていたという書店があり、

そこに、どうしても行きたかったのです。

1月2日から開いているかしら?

電車は、2階だてで、

自転車もベビーカーも乗せられます。

少々、雨模様で、

それが、また、景色を幻想的にしています。

チュービンゲンの駅から

歩いていくと、

川にはまた、オオハクチョウが

浮かんでいて、

川沿いに降りると、

並木道があり、

その向かい側は、

典型的な、三角屋根の木組みの家々。





橋を渡って歩いて程なく、

石畳の広がる広場に、

野菜や果物などの市が立っていました。

三角屋根の木組みの家の立て込んだ、

商店の並ぶ所に、

ベッケンバウアー書店がありました。

とても小さな入り口で、

階段を上がっていくと、

書店は休みのようでしたが、

その横に併設されている記念館のようなスペースがあり、

古い本の並ぶ本棚や、古い木の床、

鉄の回り階段が移設されて遺されています。

大きな女性が、電話で長いこと話していましたが、

それが終わると、こちらに来て、

話しかけてくれました。

そして、プリ子が、

交換留学でシュツットガルトにステイしている

娘を訪ねて両親が日本からやって来た事を、

簡単に説明すると、

感慨深げに、

あぁ、

アハピニュウイヤー!

と、喜んで挨拶してくれました。

きっとこの女性は、

ヘルマンヘッセの大家で、

とても大事にここを守っていらっしゃるのだと、

容易にわかりました。

とても情熱を感じました。

ドイツに行く前に、

『車輪の下』は読んだものの、

そのことについて、

何も語ることができない自分が、

もどかしい。

簡単に何かを語れるように準備していくべきだった、

と後悔します。

『車輪の下』は、

シュツットガルトが舞台になっている小説で、

もろくて純粋な少年の心が、

大人や初恋の女性に傷つけられて、

壊れていく様が、

見事に表現されています。

この小説は、

タイトルだけは知らない人はいないのではないか、

と思う位有名ですが、

読んだ人は、どれ位いるでしょうか?

そして、この小説を

現代の若者は、どのように、とらえているでしょうか?

なんてことを、聞いてみたかったな。

語る代わりに、少しだけ置いてある、

ヘッセの孫が書いた、という

絵付きのポエムの本を買いました。

ちなみにヘッセの孫は、

そんなに有名ではないそうですが。

。。。

そのあと、その近くの城跡に行きました。









城跡から見える家々の、

オレンジ色の屋根が重なる風景は、

まさに、ドイツ独特の建物群。

向こうに見える小高い山に建つ大学らしき建物は、

多分、修道院だったところではなかろうか?

そこは、まさに、

『車輪の下』の舞台であったはず。

おぼろげながら、

勝手に想像して、

ひとりごちていました。

本当に、素敵な風景です。

しかも、靄がかかった遠くの空も、

景色に深みを添え、

まるで、

絵の中に、入り込んだかのような錯覚に陥るほど。

素晴らしい!

景色を堪能した後、

駅まで歩いて行き、

軽い食事をしました。

今日の夜は、

プリ子が予約してくれたレストランに行くからね。









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2016年1月11日 (月)

ニュイヤーコンサート


2016年のお正月は、

シュツットガルトのオペラハウスで、

ニューイヤーコンサート!

という、豪華なイベントを

プリ子が用意してくれました。

コンサートは17時から。

オペラハウスの近くの、

素敵なカフェで軽い食事をしました。

お正月に開いているお店が少ないため、

とてもにぎわっていて、

人の温もりが伝わってくるような、

そして、まだクリスマスの飾りが残っていて、

メルヘンな気分で

ゆっくりとできました。

16時過ぎにお店を出ると、

仄暗くなりつつある、日の入りの早いドイツの夕暮れ。

いよいよ、

ニューイヤーコンサートです!



なんとか空いていたと、プリ子が取ってくれた席は、

4階席。

コートをあずけて、

周りを見渡すと、

この日を楽しみにしていたらしい老夫婦の姿。

おじいさんは、ネクタイにジャケット、

おばあさんは、ヒールにハンドバックにネックレス。

開演までの時間、

パンフレットを読んで音楽を口ずさみながら、

待っている風景。

年老いたお婆さんを連れた親子の姿。

若いカップルや、

家族連れ。

待ち時間に、そんな風景を見るのも、

楽しいものです。

お祝いを表す色なのか、

真っ赤なシャツを来た人や、

真っ赤なセーターを着た人など、

赤い色が目に入ります。

パンフレットも赤が基調の

シンプルなデザインでした。

さて、

いよいよ開演です。


ソプラノの女性も、テノールの男性も、

とてもマイルドな声で、浪々と歌いあげています。

途中の休憩時間には、

カクテルをもらうのに、行列です。

せっかくだからと、並びました。

大きなガラスのグラスについでもらい、

雰囲気を楽しみました。

二部、

最後に『美しく青きドナウ』

アンコールは、

傘をさしてのパフォーマンス。

とてもナチュラルで、

素晴らしかった。

シュツットガルトはベンツの本拠地。

他にポルシェとかの工場もあり、

かなり、潤った州で、

そこのお抱えの交響楽団ということのようです。

チケット代も、リーズナブルで、

そういったことも含めて、

とても満足させてもらえました。





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2016年1月 1日 (金)

シュツットガルト


そもそも

ドイツに来た目的の一つに、

プリ子の学んでいる大学や寮を

見ることがあった。

シュツットガルト一日目、

まず寮に行った。

ホテルから歩いて10分強。

靄のかかった駅から、

プリ子の寮のある駅まで、

Sバーンというローカル線に乗って、何駅かで着く。

途中に、シューレという学校があり、

小学生から高校生くらいの生徒がいるみたいだけど、

この日は、一月一日。

ひっそりとしていて、

道には、昨日、したであろう花火の残骸が、

あちこちに落ちている。

この辺りでも、

昨晩は、賑やかに花火や爆竹で、

新年を祝ったのだろう。

こじんまりとして、

こぎれいなアパートの合間を歩いて、

寮に着いた。

プリ子の部屋から、一本な大きな木が見える。

大きな窓は、二重窓になっているので、

寒い外から帰って来ても、

部屋は冷えていない。

日本から持ってきた、半生のうどんや、

寿司の素、スキーウェアなどを置いて、

代わりに、プリ子の荷物を少し持って帰ることにする。

クリスマスマーケットの時に飲んだらしいビアカップを数個、

合のジャケットなど。

なんだかんだいっても、

もう、後少しだね〜。

とかなんとか言いながら、

寮の台所を見せてもらったりして、

でっかい冷蔵庫の扉に貼ってある、

フランス女性が作ったらしい

共同生活のための注意事項を事細かに書いてある

手書きのチェックシートや、

壁の隅に貼ってある、

エクセルで作られた

カメルーン男性が作ったという当番表などに、

その人の個性や生活の臭い感じつつ、

寮を後にした。

次は、

大学に行く前に、

プリ子の好きなスポットを案内してもらう。

教会のそばの池にはオオハクチョウが

優雅な姿で

浮かんでいる。

池のむこうに、靄のかかった教会が、

幽玄な姿で佇んでいる。

まさに、

白鳥の湖の世界。

教会は開いていなくて、

外をぐるりと回って散策。

そして、

また電車に乗って、大学へ向かう。

ホームのエスカレーターは、

シンドラー社製。

スナフキンさん、少し興奮。

大学は、

門がなくて、

いきなり工科大学の事務棟がある。

歩いていくと、

デザイン学部の棟や他の学部の棟、

キャンパスのようなパブリックゾーンの向こうには

総合大学の建物がある。

そして、またこっちには、学食の建物。

学食の建物は、

工科大学の人も総合大学人も利用するらしい。

お正月、さすがにどこの建物のドアも閉まっている。

そこから歩いて、今度は、

Uバーンの電車に乗る。

これは、路面電車で、

大学のバディさんと初めて待ち合わせた場所だそう。

バディさんは、シェアハウスに住んでいて、

お料理に招いてくれた、その家は、

とても素敵だったそうです。

そんな話をしながら、

シュツットガルトの中央駅への電車を持ちます。

シュツットガルトの芸術劇場であるオペラハウスの

ニューイヤーコンサートへと向かうためです。













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2015年12月31日 (木)

ケルン大聖堂と街歩き、コロンバ美術館


ケルンのホテルで朝食を食べて、

ケルン大聖堂に行きました。

昨夜、見たときと同様、

しばらく、そこに立ち尽くしたくなるほどの迫力。

あっちから、こっちから、

写真を撮って、

やっと中に入りました。

祭壇には、モミの木にやはり飾りがついていて、

赤い服を着た背の高い神父さんたちが、

ちょっと、怖そうに、何か言ってます。

入れる人と、入れない人がいるの。

観光では、入れてもらえない時間。

お祈りします。と言って入れてもらったけど、

キョロキョロしたり、

ガイドブック片手では、

すぐに締め出される。

トゥフォーサービス!

お祈りだけですぞ!

。。。

その次に、

塔へ登ろうということになって、

500段位あるという階段をどんどん登って行く。

やはり、年末ということもあってか、

人が多い。

孫を連れたお爺さんや、

家族づれ、

観光客など、

色んな国の人達が入り乱れています。

が、比較的、ヨーロピアンが多い気がします。

それと、中東。

アフリカンは、ほとんど見ない。

日本人もあんまりみなかった。

中国人は、チラホラいます。

少し息を切らしながら、

上まであがり、

川の見える街並みを一望。

。。。

それから、次に、

オーデコロンの発祥地で有名な、

「4711」という香水店の本店に行きました。

オーデコロンとは、

ケルンの水

という意味です。

創業1792年。

フランス革命勃発後。

修道士の書いた調合法を元に製品化され、

ナポレオンが撤収する際にパリに持ちかえり、

パリっ子に評判になりました。

4711という数字は、

ナポレオンの統制の時につけられたお店の番地。

柑橘系の香りが特徴です。


さて、素敵なお店を出たあと、

お昼を食べてから、

コロンバ美術館に向かいます。

お昼は、ドイツでよく、見かけるカフェ。

美味しそうなプレッツェルやパンがショーウィンドウに並んでいます。

これとこれとこれ下さい。

すると、あれ、値段が高い?

中で食べると高くなり、表示されているのは、持ち帰り用。

さて、お金を払おうとすると、10セント足りない。

すると、なんと、若くて可愛いドイツ女性が、10セント出してくれました。

このさりげない優しさに、感動❗️

ここのプレッツェルは、中が柔らかくて、

本当に美味しい。

表面に着いた四角い塩の粒を取ってたべた。

ケーキのような形のパンは、

ラズベリーとアップル。

大きくて甘い。

ほうれん草のキッシュは、大きくて、

少し塩辛い。

みんなで分けて食べた。

ソルティなのやら、甘いのやら、外はカリっと中は柔らかいのやら、

コーヒーも美味しい。

ドイツのパンは、大きいので、

みんなで分け合って食べるのがグーです。

お店の店内でゆっくり寛いだ後、

すぐ近くにあるコロンバ美術館に行きました。

ここは、

遺跡の上に建てられた美術館で、

古い建物に新しく継ぎ足したモダンな建築が、

見応えあります。

展示の仕方や空間の使い方が素敵で、

建築、展示とも、みるところが多かったです。

やはり、宗教的な絵や像が多いです。

窓から、ケルン大聖堂もみえました。

大満足の美術館です。

そして、

また、

スーパーでいろいろ買って、

ホテルに帰りました。





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ケルンの夜

ケルンは、

日本でいうと、

京都のような、

古い趣と、お店が集まる、

にぎわいのある街です。

ケルン大聖堂に見守られているような安心感もあり、

オーデコロンは

(ケルンの水)という意味で、

発祥地です。

地ビールのケルシュビールも有名。

デュッセルドルフで美術館二つに行き、

街歩きもして、

遅めの昼は、デュッセルドルフビールと、

スナック、ポテト、

量のすこぶる多いサラダを食べた。

夕方、ICという特急電車のような電車に乗って移動。

20分程。

ドイツの電車の駅には、改札がない。

プリ子があらかじめ、チケットを買っておいてくれたので助かる。

暗くなってケルンに着いて、大聖堂に感激した。

あまり、お腹も空いていないので、

ケルンでのホテルの夜は、

日本から持ってきたどん兵衛を食べよう、

ということになった。

そこで、駅のスーパーまで、また出て行き、

サラダやケルシュビールなどいろいろ買う。

でも、わたしは、

バタンキュー。

ビールだけ飲んで、

どん兵衛は、食べられず。


とても寝心地のいいベット。

時折、

カラーン

と教会の鐘の音が聞こえたと思ったら、

もう、夢の中に。

。。。







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デュッセルドルフ



ホテルで荷物を預かってもらって、

次の日は、デュッセルドルフの街歩きと美術館巡り。

まず目指すは、K21という美術館。

ここは、現代アートです。

現代アートというのは、

自分の中で咀嚼して行く過程に、面白さがある。

本当にわかりにくいけど、

何か訴えているんだろう、

ということは感じる。

宗教問題は難しい。

K20という美術館もあり、

こちらも行った。

残念ながら、コレクションのパウルクレーやピカソ、マティス、シャガールは、

展示改装中だったけど、

アグネスマーティン

というカナダのアーティストの特別展があった。

ひたすらボーダーの絵。

淡い色あいは、

日本の紬を感じさせる。

また、

濡れた時に出来る皺がボーダーになっている紙に、

ひたすら線が引いてある作品が並ぶ。

わたしには、和紙でてきた便箋にしか見えなかった。

展示の終わり頃の、

大きな額は、

遠くから観たら、真っ白にしか見えないけれど、

近くで見ると、

やはりボーダーの模様が何点も並んでいる。

ボーダーを追求したアーティストの世界観が、

わかりやすかった。

そして、最後には、ボーダーではあるけど、

真っ白に近いもの。

そこに、苦悩の末の安らぎを感じた。

深い〜。

そのあと、バーで軽い食事をした後、

街歩き。

旧市街は、石畳の、いかにもヨーロッパ的な風景。

歩いていると、

奈良美智さんが学んだ「クンストアカデミー」があった。

彼は、こんな美しい街並みの中の学校で、

学んでいたんだ〜、と、思いました。

ライン川のほとりにでると、

荷物を運ぶ船や、川向こうには、三角屋根の可愛い家並みが見え、

犬を連れて散歩したり、

カップルで散歩する風景が、

絵になります。

ここに、

小さいけれど、

とても素敵な教会が有りました。

それぞれの窓のステンドグラスが、全部違う模様。

とても品がいい。



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2015年12月29日 (火)

冬のドイツ

なんのかんのと

今年も暮れていきます。

休みに入って、

慌てるように荷作りをして、

慌てるように、ささっと片付け、

慌てるように、家を出ました。

プリ子のいるドイツへ向かいます。

もしも、プリ子がいなかったら、

こんなチャンスもなかっただろう、

と、いうわけで。

冬のドイツです!

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