ターシャ・テューダー

2011年6月 6日 (月)

生命力

父の状態が安定しなかったので、

なんとなく、落ち着かず、ブログの更新も出来ませんでした。

沈む気持を持ち上げてもらえるものは、

日々の中での、ちょっとした事です。

ニットも、たとえ二段でも三段でも編むと落ち着きます。

ニットカフェには、行けなくても、

長い間かかりながら、ジレも完成しました!

一か月前ほどから予定に入っていた昼食会も、

ぎりぎりまで、行けるかどうかわからなかったのに、

なんとか参加できました!

何カ月も前からチケットを手配していた

劇団四季の観劇も、

前々日くらいまでは、行けなかったら、

チケットをどうしようかと考えたりもしていたけど、

行くことができました。

病気した老人というのは、

今後、どういう状態になるのか

皆目見当もつきません。

どこまで回復できるのだろう、

それによって、自分の生活にどんな影響がでてくるのだろう。

おろおろしながら、

自分の立場や、やがてやってくる自分の近未来のこと、

いろんなことを考えてしまいます。

そんな中で、日常の生活の大切さを思います。

ターシャさんの言葉にこんなのがあります。

「世の中の憂鬱は影にすぎない。その後ろ、

手の届くところに喜びがある。喜びをつかみなさい」

〜ターシャデューダーの言葉

 『思うとおりに歩めばいいのよ』より〜

続きを読む "生命力"

|

2008年10月25日 (土)

ターシャ・テューダーを偲ぶ会

それは、生活圏内のスーパーで、ばったりと先生にお出会いした事から始まりました。

十年以上も前、上の子、下の子と合わせて6年通った幼稚園での「絵本を楽しむ会」というサークルの先生です。

当時、子供が幼稚園に行っている間、サークルで、子供がよろこんだ本や、自分たちがみつけた本を持ち寄って、楽しんでいました。

そこは、子育てのなんだかんだを 時にはぶつけあい、時には教えてもらい、時には相談にのってもらっていた、いわば駆け込み寺のようなものでもありました。

そして、ターシャ・テューダーの本を紹介してもらったのも、ここの会でした。

まだ コーギー犬も知らない頃、ここで、コーギー犬のことも知りました。

(その後、その会の仲間からの紹介で、コーギーを飼うことにもなったのですけどね。)

それから十年近くたちました。

今年の暑かった夏の終わりに、ばったりと先生にお出会いして、ターシャさんが今年の6月に亡くなられた事など、立ち話をしているうちに、わたしは思わず先生に

「涼しくなったら、絵本サークルをしていただけますか?」と口走っていました。

携帯のアドレスに入っている仲間に声をかけ、そこからまた声をかけてもらって、

今回の「ターシャ・テューダーを偲ぶ会」に至ったのです。

とても懐かしいメンバーたちの語らいは、時間がいくらあっても足りません。

ターシャさんにかこつけて、集まった十名弱のメンバーたち。

懐かしい時間を作ってくれたきっかけ。

それは、ターシャさんです。

今回、先生が「ターシャ・テューダー展」で新しい発見があったと、紹介してくださった本は、これでした。

「ホワイト・グース」

花いっぱいの庭のことや、夢多いロマンチックなものがクローズアップされる事が多いけれど、この本は、ターシャさんの若き時の作品で、異色の本ともいえるかもしれません。

非現実的で普通見えないものが見える子供も、身近なあたたかい存在との触れ合いで、現実的な力を持てることを教えてくれるようです。

幼い頃のターシャさんの、心の風景なのかもしれません。

続きを読む "ターシャ・テューダーを偲ぶ会"

| | コメント (4)

2008年9月28日 (日)

ターシャ・テューダー展

心斎橋大丸のミュージアムで行われているターシャ・テューダー展。

行って来ました。

ターシャさんの手仕事には、本当に頭が下がります。

たとえば、毛糸のセーター。

彼女は、まず羊毛を刈り取るところから始めます。

それから、糸に紡いで、

染めて、

それから、編むのです。

1830年代風のドレスも、

とても丁寧な仕上がり。

手抜きは、ありません。

ウエストもゴムではなかったですし、

ちょっとしたステッチも見事です。

レースのケープにほどこされた刺繍も、

白いレース地に白い糸で、びっくりするような細かい作業。

蜜蝋の蝋燭もありました。

彼女が気に入って使っていた陶器の食器に、中国製の白地に青い絵付けのものがあったのも、目を惹きました。

そして、感動したのは、つばめのカタログ。

(子供達にツバメが運んだとみせかけて作った、小さな小さなクリスマスプレゼントのカタログです。)

こんな手のこんだことをして、子供を楽しませたターシャさんの、遊び心!

そして、原画。

"CORGIVILLE CRISTMAS” のコーギー犬たちのかわいいこと!

この本は、食野 雅子さんによって、

「コーギビルのいちばん楽しい日」と訳されています。

原画をみると、なんだか、ターシャさんの筆致の速度までが伝わってくるようです。

ターシャさんのクリスマスにかける思いも伝わってきます。

92歳で亡くなられるまでの、

彼女の丁寧な一日一日が、

そのまま残っているかのような、展示品の数々でした。

彼女の描く絵は、すべて、彼女の庭の花々や、家族や犬たちであり、

また、彼女は、その絵の中に、自由に行き来ができる、

たぐいまれな芸術家だったのでしょうね。

| | コメント (10)

2008年6月25日 (水)

ターシャさんのこと もっと

わたしが、最近買ったターシャさんの本は、「月刊MOE 4月号」という雑誌で、副題は「ターシャ最新インタビュー」とあります。

もしかしたら、これが、最後のインタビュー記事だったのでしょうか。

この雑誌には、家族が語るターシャの素顔 という特集があります。

そこには、長男のセス(家具職人&大工)が、困難を乗り越えてきたターシャの人生を冷静に語り、

長男の妻マージョリー(画家・人形作家)が、成功を固く信じて励ましてくれた人と語り、

孫ウィンズロウ(写真家・作家)は、祖母と互いに親しくお付き合いをしたことを語り、

孫の妻エイミー(庭師)は、家族のライフスタイルを日本に伝えられる幸せを語っています。

サイトもありますよ。(英語)

ターシャ・テューダー&ファミリー・ウェブサイト

| | コメント (0)

2008年6月23日 (月)

ターシャさんのこと、西の魔女のこと

ターシャさんを知ってからというもの、わたしは、歳をとっていくことが、全然苦ではなくなりました。

ターシャさんはいいます。

「歳をとってからの人生は、若い頃になかった充実感があります。

頭も身体も健康で、自然の贈り物である ” 老年 ” を楽しめることを、ありがたいと思っています。」

また、ターシャさんの地道な考えは、こういわしめています。

「日々の喜び、わくわくするような小さな成果の積み重ね、

家族や友人との心温まる交流

それこそが、人生という航海で出会う冒険の数々だったことに気づいたのです。」

そして、

「西の魔女が死んだ」のおばあちゃんは、こう言います。

意志力を強くするのは、日々の生活(早寝早起き、しっかり食べ、よく運動をして、規則正しい生活をする)を、ただ黙々と続けること。

そうして、もう永久に何も変わらないんじゃないかと思われるころ、ようやく、以前の自分とは違う自分を発見するような出来事が起こるのだと。

そしてまた、地道な努力を続ける、退屈な日々の連続で、また、ある日突然、今までの自分とは更に違う自分を見ることになる、それの繰り返しだと。

ターシャさんは、とても意志の強い人だと思いますが、結局、それは、日々の生活の繰り返しの中から、培われたものだと、やっとわかりました。

ターシャさんから学んだことは、とても多いです。

彼女の現実と空想に境界がないように、彼女の庭もまた、彼女の作品である絵本と境界がないように思いますが、

彼女の鍛えられた魂は、全世界の人々に強く影響して、死とは境界のないところで生き続けるのでしょうね。

| | コメント (4)

2008年6月21日 (土)

『西の魔女が死んだ』

昨日、「noelさんの好きな薔薇に、虫がつかない方法が、『西の魔女が死んだ』に書かれていましたよ。」と教えてもらって、

わたしは、すぐさま、もうかれこれ十年近く前に読んだこの本を読み返した。

そして、今日は映画をみにいく予定にしていたので、とても楽しみにしていた。

本もよかったけれど、映画の方はもっとよかった。

本当にターシャさんの世界を映画で観てるみたいだった。

林の中に建つ、小さな家、

家の前には、ハーブがたくさん植えられていて、

素朴な木のテーブルに出されるミントティやカモミールティ、

ハーブティをお花にかけると、虫よけになるとか、

薔薇のそばににんにくを植えると虫がつかないとか、

一面のワイルドストロベリーを摘んで、

薪にくべた大きな鍋で、ジャム作ったり、

ラベンダーの上にシーツを干したら、いい香りになるとか・・・

質素な生活の中に、豊かさがあふれていた。

そんな情景もよかったけれど、

この本のメッセージは、とても深いものがあると思います。

「生」について、「死」について。

最初から最後まで、シーンと静まりかえっていた館内。

一言もききのがすまい、見のがすまいと思っていたのは、みんな同じだったのではないでしょうか。

見終わってから、館内を見渡すと、わたしくらいの年頃の人ばかりでしたけどね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

家に帰ってから、新聞で、ターシャ・テューダー死去を知りました。

この映画は、ターシャさんの為に作られたのではないかと思うくらいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ニシノマジョカラ ヒガシノマジョヘ

オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ターシャさんも、魂の脱出、大成功されたんですよね。

ご冥福をお祈りします。

続きを読む "『西の魔女が死んだ』"

| | コメント (6)

2007年8月 5日 (日)

ターシャさんのような生活

今回の旅行には、定年になって、八ヶ岳の麓に居を構えられたお宅訪問というのが、盛り込まれていました。

シンボルツリーの楡の木を見ながら、デッキ越しに進んでいくと、サンルームを兼ねた入り口が玄関を兼ね、すぐ台所とダイニングがあります。

2階からは、南側に富士山、東側に南アルプス、北側には八ヶ岳が見えるパノラマ。

家の前には、広い庭に、いろんな植物が植えられています。

その日にいっぱい採れたというラズベリーで作ったジャムを添えたスコーンをいただき、ついつい長居をしてしまいました。

やっぱり。

だって、話の途中で、ターシャさんの事が話題にのぼり、一気に盛り上がってしまったんです。

台所には、特注の薪ストーブがありました。オーブンもついています。

上では、やかんでお湯も沸くそうです。

でも、空気を入れたりするのに、ちょっとした熟練が必要だそうで、火と遊びながら、覚えていくことを楽しまれるようです。

時間があるっていいな~

楡の木には、もうすぐ 鳥の餌台がつくそうです。

何年かしたら、りんごやプルーンなどの収穫も出来、花いっぱいのターシャさんのような庭になるのでしょう。

本当にうらやましくなるような、理想の老後。

この生活を手に入れるのに、20年前からの準備と、相当な苦労もあったとか。

静かなお二人の生活をお邪魔して、申し訳ありませんでしたが、楽しかったです。

ありがとうございました!

お宅訪問をした後、娘達がぽつりと言った事。

「あの家から見たら、うちの家にあるのは、ほとんどいらんもんばっかりやねぇ。」

そして、思いました。

あの夢のようなターシャさんのような生活をするための条件は、

思いっきりシンプルで、個々に自立した生活と、夫婦の仲。

それに、つきるような気がします。

| | コメント (2)

2006年12月23日 (土)

ターシャ・テューダーの言葉 特別編

「生きてることを楽しんで」

2006年12月15日発行のターシャ・テューダーの本です。

91歳の彼女の言葉。

わたしは、この歳でできることを楽しむわ。

ターシャさんは、42歳の時、「ピーターラビット」の絵本でおなじみのビアトリクス・ポターさんの母国を訪ねたくて、1年間 イギリスに滞在し、美しい場所をたくさん訪ね、

40代後半には、日本にも訪れているし、

70歳の時には、コーギーを連れて、南仏のプロバンスで1年間過ごした ということ など活発な彼女の行動も知りました。

そして、この本には、実にたくさんの ターシャさん作のぬいぐるみ人形が 出てきます。

お人形遊びもまだ健在なのかしら・・・?

91歳の計画は---絵も、読書も、料理もガーデニングも、もっともっとしたい と思っているそうです。

ターシャ・ワールドはとどまることがないようです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

わたしが買ったクリスマスの自分へのプレゼントは この本になりました。

このシリーズ 写真も綺麗で、言葉も説得力があります。

ターシャ・テューダーの言葉1・2・3と、この特別編 オススメですよ(*^_^*)

続きを読む "ターシャ・テューダーの言葉 特別編"

| | コメント (12)

2006年1月 4日 (水)

「ルピナスさん」

DVC00001

バーバラ・クーニー 作

かけがわ やすこ 訳

年頭に紹介する本は、これです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海をみおろす丘の上、

そこには、青や紫やピンクの花が咲き乱れています。

ルピナスさんの家です。

アリスはおじいさんから、夜になると、遠い国々のおはなしをしてもらいました。

そして、おはなしが終わると、いつもアリスはいいます。

「大きくなったら、遠い国に行って、

おばあさんになったら、海のそばの町にすむわ。」

すると、おじいさんはいいます。

「もうひとつしなくてはならないことがあるぞ。」

アリスは、大人になって、ミス・ランフィアスと呼ばれるようになり、

望みの通り、働き、遠い国々を見て回り、

海の近くに住まいをみつけ、家の周りに花の種を植えます。

「でも、しなくてはならないことがもうひとつある。

世の中を、もっと美しくしなくてはならないわね」

おじいさんとの約束です。

でも、どうしたらいいのかわかりません。

からだを壊して、2度目の春が来て、散歩にでかけたミス・ランフィアスは、

丘の反対側に、風で種が飛んだ、青や紫やピンクのルピナスの花をみつけます。

その時、すばらしい考えが浮かびました。

国いちばんの種屋さんに、ルピナスの花の種を、たくさん注文して、

夏の間中、種をポケットに入れて、村のあちこちに蒔いて歩きまわったのです。

次の年の春がくると、村中がルピナスの花であふれていました。

野原、海沿いの丘、広い道の両側、細い道の脇、

学校の周りや、教会の裏、くぼ地や石垣ぞいにも。

その人は、ルピナスさんとよばれるようになりました。

ルピナスさんは、遠い国々の話しをよく聞かせてくれます。

「わたし、大きくなったら、遠い国に行って、帰ってきたら、海のそばにすむわ」

「それはけっこう。でも、もうひとつしなくてはならないことがあるよ。

世の中を、もっと美しくするために、・・・」と、ルピナスさん。

わたしは、何をすればいいか、今はまだわかりませんが、

きっといつか、わかる日がくるでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

パステルカラーのとても美しい絵本です。

ルピナス・・・暑さ寒さがやや苦手で、過湿を嫌う、マメ科の花で、長い花茎いっぱいに、カラフルな花を咲かせます。草丈は30~90cm

続きを読む "「ルピナスさん」"

| | コメント (0)

2005年12月11日 (日)

「人形たちのクリスマス」

DVC00005 By ターシャ・テューダー

二人の女の子の、それぞれの人形が主役で、クリスマスを祝うお話です。

いとこの人形たちも加わって、にぎやかにクリスマスの宴が行われます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

わたしが、ターシャさんのことを知った時、

おったまびっくりしたのは、

自分が作った人形たちの結婚式をしたというエピソードです。

ウェディングスーツに身をかためた「大佐」と、

ウェディングドレスに、長い長いヴェールをかぶった「エマ」の結婚式です。

そのシーンを画像で観た時、わたしは、驚きを隠せませんでした。

人形遊びというのは、子供だけのものだと思っていたからです。

大人が人形遊びを楽しむなんて、そんなゆとりなんてないと思ってたし・・・

でも、しばらくして、

大人になっても夢中になれるものは、どんなことでも有る方がいいに決まってる・・・

と思い直しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ターシャさんは、若い母親になったとき、クリスマスディナーやクリスマスツリーを用意する間、子供達を何かにひきつけておきたくて、〈人形たちのクリスマス〉を思いついたそうです。

「人形が別の人形に贈り物をする、その手助けによって、子供達は物を贈ることの真の意味を知るようですし、クリスマスの喜びを2倍にしてくれます。」とも言っています。

ターシャさんをもっと早く知っていたら、もっともっと子育てが楽しかったのになぁ・・・

周りを気にせず、もっと自分流に楽しんでもよかったのになぁ・・・

でも、今、ターシャさんを通じて、自分がこどもだった頃の、わくわくする気持ちを、思い出させてもらっています。

続きを読む "「人形たちのクリスマス」"

| | コメント (4)