到着した日は、ゆっくりペースで・・・
と思っても、やはり こんなに遠いところまで来たんだから という ケチ根性が出てくる。
ガイドブックに乗っていた オープンバスに乗ろう と決めていた。
有名な観光スポットをほとんど回って、何回でも乗り降り自由。
ただ、チケットをどこで買ったらいいのか わからずに、うろうろする。
とにかくバスがいっぱい集まってるところに行ってみようと思った。
あった、あった、赤い屋根のチケット売り場。
列が出来ている。
日本人はいなくて、どこの国からきたのか、外人の観光客であふれかえっている。
すぐに行列ができるのは、ひとりひとりに 説明を繰り返すからだ。
せっかく並んで、やっと買える時がきたというのに、説明を聞いた後、どういう理由があってか、あきらめる人もいる。
並んでいる間に、インド系の男性が来た。
別のオリーブグリーンのバスのちらし見せてきて、こちらのバスに乗らないか と言ってくる。
彼は、英語をしゃべる。
今日はたくさんの雨が降るから、こっちの屋根のあるバスがいい。
このバスの窓はパノラマだから見晴らしもいい!と。
赤いオープンバスに乗ろうと決めていたのに、そう言われれば、そうかな という気にもなってくる。
わたしたちがぐずぐずしていたら、こっちにおいでという。
事務所に行こう。そこからバスが出る。
どうも、事務所を見せて、わたし達を安心させようとしているようだ。
そして、肩をつっついて、促してくる。
あなた達のような日本人か中国人は、自分のような者をおそれていると思うけど、どうか信用してほしい。
必死で訴えてくる。
なぜだめなんだ?こっちの方が雨にぬれなくていいだろう。
だって、そっちの方が値段が高い。と ガイドブックを見せていうと、その値段は間違っているという。
確かに、赤いバスのチケット売場の横に貼ってあるポスターには、13ユーロと書いてあるのは消されていて、20ユーロとなっている。
でも、グリーンのは、まだ それより4ユーロも高い。しかも、オープンではない。
そして、あっちに事務所があって、そこからバスがでるから、と、一緒に1筋くらい歩きかけた時、バディ子が言った。
「えーっ、乗るの?」
そのひとことで、我に返ったわたしは、そのインド人に ガイドブックを見せてキッパリと言った。
"I want to ride this red bus!"
とたんに、きびすを返して、別の人をターゲットにし始めた。
雨がぱらぱらしている。大雨になるかもしれない。
彼のいうことにも、一理ある。
雨が降っては、オープンバスは楽しめないだろう。
でも、赤いオープンバスの1階には 狭いけど屋根があるんだし、雨がやんだら、やっぱり、屋根無しの2階から景色を見たい!
何としても、赤いオープンバスのチケットを買わなきゃ・・・
というわけで、また、並んでチケットを買おうとしたら、前の人が説明を聞いてあきらめている。
もしかしたら、言葉が通じていないのかも・・・
わたし達の番がきた。
すると、むこうから 今度は、日本語で早口で説明してきた。
(あとにも先にもこんなに日本語がしゃべれる現地の人は初めてだった。)
わたし達が乗りたいのは、乗り降りが自由にできるチケット。
13ユーロというのはなく、今は2日使えて20ユーロになっている。
1回きりなら7ユーロ、ノンストップも7ユーロ。
明日は 朝からフィレンツェに向かうし、2dayの方は無駄なことはわかっている。
でも、今 わたし達の要望は、とにかくこの 赤いバスに乗りたい ということだけ。
今のハードルは とにかく券を買うこと。
どのバスにでも乗れる 一番高い券を やっと買うことができた。
昼からは このチケットを持って、バスに乗りに行こう!
と 明るい希望を持って、ホテルのチェックインをすませに戻った。
その前に、日本から傘を持ってこなかったわたし達は、駅の地下のお店に 傘を買いに行くことにした。
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